五箇伝の特徴
日本刀の五大刀工流派大和伝、山城伝、備前伝、相州伝、美濃伝二はそれぞれ特徴が有ります。
確認できる五箇伝の刀工数は、備前4005、美濃1269、大和1025、山城847、相州438であったとされますが、それぞれの特徴を示してみます。
大和伝
山城伝
備前伝
相州伝
美濃伝
特徴
僧兵が使用するための素
朴な実戦用
。
姿・形の
美しさに重点
が置かれ、実戦の技術(切れ味、折れにくさ等)はあまりく問われなかった
腰反り
で、木目肌が混じる板目肌。
刃文は丁子文など派手。
沸はほとんどなく、乱れ映りがある。
派手で華やかな印象
のある刀と評価されることが多い
反りが浅く、身幅が広く、断面が薄く、板目肌
刃文は互の目などで、沸が大きい
鎬がやや高く、重ねが薄く、柾目肌が混じった板目肌
刃文は互の目、沸が弱く匂である
姿
鎬筋(しのぎすじ)高く、鎬地(しのぎじ)広い
腰反りや輪反りが深く付き、優雅な姿
流派によって異なる
古備前
福岡一文字 吉岡一文字
長船
長寸で重ね薄く、鋒/切先やや延びる
豪壮な物、先反りの体配
地肌
柾目肌か板目肌
よく詰んだ小板目肌、
梨子地肌
詰んだ杢目肌や小板目肌
板目肌に地景が加わる
板目肌で、棟(むね)寄りに柾目肌現れる
波紋
直刃
が基本
小乱れ、小丁子を交えた直刃調が基本
互の目、丁子乱れ、映りが多い
沸を強調した
湾れ調(のたれちょう)
、南北朝時代以降は皆焼刃(ひたつらば)
焼刃が浮き立ち尖り刃、、表裏の揃った刃文、箱乱互の目
始祖刀工
天国
三条小鍛治宗近
備前友成 備前包平
新藤五国光
志津三郎兼氏
著明刀工
粟田口国綱
粟田口吉光または藤四郎吉光
備前長船長光 兼光
五郎入道正宗
関孫六兼本
和泉守兼定
代表作
小烏丸
三日月宗近
鶯丸
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